officeFITPlus blog

ファイナンシャルプランナー資格を持つエンジニアのお金やIT関連の備忘録

サイト制作費用を定価販売するのをやめた理由

以前は、LP5万、WordPressサイト15万円といった価格表を明示していましたが、サイト制作の定価販売をするのをやめました。

その理由は、 サイト制作コストの大部分を占める次の3つに差がありすぎる と感じているからです。

  1. コミュニケーションコスト
  2. 素材の有無
  3. オプション機能の有無
コミュニケーションコスト

サイト制作業を10年近く続けてきて、コミニュケーションコストが無視できない現実を突きつけられました。次のようなお客様には、制作時間以外に多くの時間をかける必要があるため、安心して進められるよう予め必要な予算を上乗せしておきます。

  • 打ち合わせが対面・電話・メールでしかできない
  • 打ち合わせ資料を事前に目を通す時間がない
  • Web制作の決済権を持つ人が多過ぎる

打ち合わせ前には、必ず事前に資料を送ります。その時間で決めたいこと、必要な情報を前もって準備していただけると、30分の打ち合わせが有意義なものになります。

さらに、その後の細かな連絡を仕事のやりとりに向いているSlackでスムーズに行えたり、データをクラウドサービスで送り合えるのであれば、さらにコミュニケーションコストが下がります。

Slackやクラウドサービスの使用に不慣れなお客様には簡単な使い方をお伝えできます。

Web制作の決済を持つ人が多過ぎたり、せっかく出来上がってきたデザインイメージが社長の一声で覆されてしまうような社内体制であれば、制作時間も肥大してしまいます。もちろん、その分の予算を上げざるを得ません。

素材の有無

サイトに使用したい写真・画像・動画・文章が揃っている状態なら、サイトのデザインイメージを打ち合わせをしながらその場で作り上げていくことも可能です。

もちろん、写真などのメディアはスマホから見せていただくだけでもOKですし、サイトに載せたい文章はきちんとした状態である必要はありません。メモ書きでもかまいませんし、打ち合わせ内で思いを存分に語っていただければ、ユーザーに伝わるような見せ方に作り変えるのが私の仕事です。

一方、ぼんやりとした事業イメージもない状態でサイト制作するということは、一緒にマーケティングからお手伝いさせていただくことになります。お引き受けする以上、嬉しい結果につながるサイトを作りたいのが本音です。

そのためご希望であれば、STP分析・3C分析・SWOT分析・4P分析・AIDMA・パーセプションマップといったビジネスフレームワークを使って共に経営戦略を練ることからスタートしています。

「Webサイト制作ごときで経営戦略なんて大袈裟では?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

Webサイトでの戦略を間違えなければ、営業社員何人分もの働きをしますし、Web広告の予算を下げたり、楽天市場やホットペッパービューティなどのプラットフォームからの依存脱却を図ることだって可能です。手数料負担も馬鹿にできませんよね。

どれだけ具体的で効果的な素材(コンテンツ)が揃っているかどうかでサイト制作予算感が変わります。ばっちり揃っているお客様なら予算が大幅に下がるかもしれません。まずはご相談ください。

オプション機能の有無

予約機能がほしい、ECサイトも自前で持ちたい、会員機能を作りたいなど、オプションの数によって当然ながら予算は上がっていきます。

特に、個人情報を取り扱う機能はセキュリティの問題もありますので、より慎重な設計と十分なテストが必要になります。

自前制作のコスト、すでにある便利なサービスを利用する運用コスト、どちらもメリット・デメリットがあります。情報を全てお伝えしていきますので、その時にベストな選択を見つけていきましょう。

結局のところ、お客様によってサイト制作費はケースバイケースになってしまいます。ぼったくり価格にならないよう、初回打ち合わせで予算感や納期、完成イメージを擦り合わせていきます。

お客様によっては「え?相場より安過ぎない?」という価格になることもあります。まずはお問合せを。